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新版 霊柩車の誕生

新版 霊柩車の誕生 (朝日選書)新版 霊柩車の誕生 (朝日選書)
(1990/05)
井上 章一

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霊柩車を見たら親指を隠せ!

子どもの頃あの車に出くわすと本気で親指を握り締めたものだ。

お神輿にタイヤを付けて走らせたようなあの車、
業界では「宮型霊柩車」と呼ばれている。もちろん、日本にしかない。

あの珍獣のようなデザインの車は日本でどのように生まれ、【進化】してきたのだろうか。

江戸時代、死者との別れの儀式は葬列として行われていた。
現在も一部の地方で「野辺おくり」としてまだ残っているもので、
装飾もなく地味に行われていたようだ。

その葬列が、明治になるとド派手に生まれ変わる。
を飾り、菓子折を配り、を放つ。
奴と呼ばれる芸人が列をなして大道芸をする。
本書によると、江戸時代の大名行列を請け負っていた業者が、
【ビジネス】として葬列を扱い始めたのがこのパレード化の一因らしい。

ところが、明治後期になると道路事情がパレードを許さなくなる。
車や路面電車が普及したことで、道路をゾロゾロ歩くことができなくなったのだ。

そこで葬式業界にコペルニクス的転換が起こる。

それまで御輿のようなものに載せて徒歩で運んでいだご遺体を、
に載せてしまおうというのだ。

ご遺体を載せる以上、車は特別な車でなければならない。
貧しくても人生の最後くらいは派手に送ってやりたいというのが庶民の人情だ。
ならば思い切って、お神輿のデザインも車に載っけてしまおう。

こうして誕生した「宮型霊柩車」
死者との別れを車でチャチャっと済ますことに抵抗はあったものの、
時代のニーズにマッチした葬式スタイルは日本中に普及した。

そういえば最近、あのキッチュな車を見ることが少なくなった。
親の健康を気づかういい機会だったのだが。
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