職業としての政治

職業としての政治 (岩波文庫)職業としての政治 (岩波文庫)
(1980/03/17)
マックス ヴェーバー

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どんな仕事でも、最初はそれなりの夢や使命感を持って始めるものだ。

3年もすると、惰性というか慣性というか、あまり多くを望まなくなってくる。
悪い意味ではなくて、できることとできないことが仕分けされてきて、
少ないエネルギーで無難なクオリティを保てるようになる。飛行機の安定飛行みたいなものだ。

それが普通の人の普通の仕事の仕方だと思うが、政治家はそれじゃぁダメだという。

本書は、ドイツの政治【学者】、マックス・ヴェーバーの公開講演を記録したもの。
1919年に行われたというから今から百年ほど前になる。

当時は【プロ】の政治家(給料をもらって働く政治家)というものが生まれつつあった時代らしい。
【ソ連】ができたのが1922年だから、夢だけで政治ができるわけじゃないぞ、と共産主義に水を差すニュアンスもあったようだ。

【権力】の成り立ちから始まって、各国の政治制度の特徴をとかを順次解説してゆく。
そのうち職業倫理の話になって、プロの政治家とは、という核心に近づいていく。

講演記録なので、だんだん熱を帯びてくるのが伝わってくる。
最後のセリフは特に熱い。

『自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が-自分の立場から見て-どんなにおろかで卑俗であっても、「それでもなお!」と言い切る自身のある人間。そういう人間だけが、政治への「天職」を持つ』

「政治」の部分を自分の職業に置き換えてみて、どんな仕事でも長く続けるには「それでもなお!」が必要だと反省。
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