川の地図辞典 江戸・東京/23区編

[新刊] 川の地図辞典 江戸・東京/23区編 [フィールド・スタディ文庫1][新刊] 川の地図辞典 江戸・東京/23区編 [フィールド・スタディ文庫1]
(2007/12/25)
菅原健二

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かつて利根川は、東京湾に流れ込んでいた。その流れを東の太平洋にすげ替えて、銚子から江戸までを内陸の川でつなぐという大工事をやってのけたのが徳川家康らしい(利根川の東遷)。

本書は、地図を新旧並べることによって、東京の川の変遷を綴っている。
古い方の地図は明治初期のものなので家康の時代まではさかのぼれないが、それでも今から130年以上前の地図。
網の目のように川が流れ、川辺に田んぼが広がっていたありし日の【東京】を思い浮かべることができる。

川を言葉で説明するのは意外に難しい。一本の川に何本もの川が流れ込み、それがまた何本もの川に分かれているからだ。しかも川は治水工事で流れが変わるし、上流と下流で呼び名が変わったりもする。

例えば荒川と隅田川は、東京の下町を流れる代表的な2つの川だが、一昔前は隅田川だけだった。
現在の荒川の下流部分は洪水を防ぐために作った人工の川で、それができる前は、隅田川自体が荒川の下流部分だった。さらに昔までさかのぼると、荒川は利根川に流れ込んでから東京湾に注いでいた(荒川の西遷)。

これだけでも頭がこんがらがってくるが、この手の説明を何百個も並べたのが本書だ。
バカ正直に最初から読んでいるとすぐ眠くなってくる。

で、改めてタイトルを見ると「辞典」とある。そうか、これは読み物じゃないんだ。
知りたい川について調べるためのまさに「辞典」なんだ。

そう思って読み返してみると、明治初期の地図は建物が少ないので等高線がはっきりと見える。等高線が密なところには坂道があるに違いない。坂の下の道はかつて川だったというケースはよくある。今度これを片手に坂めぐりをして往時の川を想像してみよう。
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