戦前の少年犯罪

戦前の少年犯罪戦前の少年犯罪
(2007/10/30)
管賀 江留郎

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戦前の少年犯罪を、報道記事を主な情報源にしてたどったもの。

小学生が近所の子どもを猟銃で撃ち殺す
農家の長男が家族5人をで惨殺
中学生が同級生をネコイラズ(殺鼠剤)で毒殺未遂

こんな凶悪犯罪が日常茶飯事のように起こる。戦前はそういう時代だったという。

大人も負けてはいない。が、教職者が、我が子や教え子を手にかける事件が次々に起こっていた。

昔は親殺しなんかなかった
昔は目上の人を敬う精神が保たれていた
昔の子どもはやっていいことと悪いことの区別がついていた

本書を読むと、【メディア】にはびこるこれらの言説に全く根拠がないことがわかる。
戦後世代も含めて現在のご老人たちは、若い頃相当無茶をしていたはずだが、都合の悪いことはすっかり忘れてしまっているようだ。

柳田国男氏によると「最近の若いもんはなっとらん」という言説は、古代エジプト時代の遺跡からも見つかっているという。
四千年前から若者の出来が悪くなり続けているとしたら、今の若者はどれだけ「なっとらん」のだろうか。
このセリフを口にしたら最後、それはもう自分が若くないという証拠なのだ。

現代の日本は、若者が大暴れするのも成人の日くらいだ。
新聞の投書欄には「ゴミを拾わない」だの「挨拶をしない」だのといった若者批判が相変わらず並んでいるが、
本書を読むと現代の日本人がなんて民主的で道徳的なんだろうと思う。
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