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国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)
(2007/10)
佐藤 優

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数年前、大学に勤める友人が教授選挙をめぐるゴタゴタに巻き込まれたことがあった。
怪文書が出回ったり、陰湿な嫌がらせを受けたりして大変だったらしいのだが、そのとき彼は、
本書を心の支えに辛い日々を乗り切ったという。
「この本に比べたら自分の状況なんかまだましだ」と言い聞かせていたというのだ。

外務省の職員だった佐藤優氏は、ある日突然逮捕された。鈴木宗男事件にからむ背任容疑だという。
連日の取調べに心折れそうになりながら、佐藤氏は持ち前の『地アタマ』の良さを駆使して、取調官の腹の奥を探ろうとする。そのうち、ある取調官と互いの『地アタマ』を尊敬しあう仲となった。その取調官との奇妙な交流から見えてきたものは、『時代にケリをつける』という国家の意志だった。

鈴木宗男と小沢一郎の二人は、古い政治スタイルの象徴的存在だ。鈴木宗男は、受託収賄などで有罪が確定し、1年間服役した。小沢一郎は陸山会事件にからみ政治資金規正法違反で強制起訴された。この2人の逮捕になんらか共通の「意志」が働いていたと考えるのは自然だろう。

『時代にケリをつける』大義名分のために、著者の人生はとんだとばっちりを食ってしまった。たまたま文筆業で生業をたてることができたが、外務官僚としてのキャリアは閉ざされたも同然だ。

時代を象徴する「悪者」を国家自らが排除するというのは、権力者が世直しまでやってしまう【水戸黄門】スタイルである。時代劇の権力者は間違いを犯すことはないが、現実社会では障害者郵便制度悪用事件のように【権力】の暴走と個人の犠牲が伴う。

1980年代に描かれた「風の谷のナウシカ」では、自己修復機能を持つシステムが瓦解する様がすでに描かれている。
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