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ソ連知識人との対話

ソ連知識人との対話 (中公文庫)


保守派の論客として知られる著者が1977年に【ソ連】を訪問したときの記録。

歴史的観光地や文学ゆかりの地を巡って、ソ連作家同盟の関係者などと対談したのを記録しただけのものだが、ソ連という国家のあり方やロシア人の気質を、経済、文学、【芸術】【教育】【宗教】などから多面的に考察している。

著者が会う人会う人に繰り返し感じさせられる違和感
この訪問の15年後にソ連が崩壊したことを知りながら読むと、破綻への予兆のように思えてくる。
芸術家が【権力】の代弁者を兼ねることには根本的な矛盾があったのだろう。

『日本でも国家が管理している組織はだいたいソ連と似ている
【人類史】的には、日本もソ連も【近代化】に出遅れた落ちこぼれ同士。経済の仕組みこそ違えど、官僚主義的な国家の枠組みや欧米への劣等感は共通している。

ロシア正教に根ざす「メシア思想」は、日本では、【水戸黄門】的な世直し願望として現れているとも言える。

「日本は世界で最も成功した社会主義国だ」と言われた時期もあったようだが、経済が停滞してしまった今、ソ連の崩壊が対岸の火事とも思えなくなってくる。

この書物の訪問のちょうど30年後にウズベキスタンに行ったが、サマルカンドでは偶然にも西尾先生とほぼ同じ観光コースをたどってしまっていた。歴史遺産がメインなので当たり前といえば当たり前だが。
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