停電の夜に

停電の夜に (新潮文庫)停電の夜に (新潮文庫)
(2003/02/28)
ジュンパ ラヒリ

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東京に出てきて20年以上になるが、いまだに納豆だけは食べられない。
慣れ親しんだ土地でもこれだけはなじめないという習慣が1つくらいはあるものだ。

インド系アメリカ人の場合、をはいたまま部屋にあがるのがそれにあたるらしい。

本書の登場人物はみな【アメリカ】に住むインド系移民。
女性でもを運転できないと生活できないとか、鮮魚が手に入りにくいとか、
【ヒンドゥー】文化と勝手が違うことに当惑しながらたくましく生きる姿が描かれるのだが、
こだわりポイントが妙に日本人っぽくておもしろい。

本書のもう一つのテーマは倦怠期の男女関係。
主人公たちは共通して、出会った頃の輝きを失い、
ダラダラと付き合い続けている。

盛り上がってた頃は気にならなかったちょっとした仕草に
イラっとしたりするところも民族共通のようだ。

意地を張らずに流してしまえば長く付き合えるのかもしれないが、
本書に登場する男女の場合、なぜか歩み寄らずに別れてしまうパターンが多い。

インド系女流作家ということでちょっと気張って読み始めたが、
主人公たちの気持ちにすんなり共感。しかも短編集にしては
結構ずっしりとした読後感。

自分もあのときああしてたらどうなってたかなぁなどと、
人生を振り返りながら読んでしまった。
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