ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで

ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで (オックスフォード科学の肖像)ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで (オックスフォード科学の肖像)
(2007/05)
ジェームズ マクラクラン

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科学史における不世出のスーパースターはニュートンだが、
少し先輩にもう一人すごいヤツがいたことを忘れてはならない。

ガリレオ・ガリレイ

イタリアがまだイケてた時代に科学革命の先陣をきった男。
「それでも地球は動いている」
宗教裁判にかけられても地動説を譲らなかったという、あの男だ。

このエピソードは後世にかなり脚色されたものらしいが、
ガリレオの武闘派ぶりはガチだ。

地動説を認めようとしない数学者相手に
宇宙っちゅうもんは数学で書かれとんじゃ。数学わからんヤツに宇宙がわかるか、ボケ」
とブチかましている。

同じころ、ドイツにはもう一人のカブキ者、ケプラーがいた(当時は神聖ローマ帝国)。
肉眼の観測データだけから太陽系全体を俯瞰する法則を発見したリアル超人。師匠の殺人+データ強奪疑惑まであるからすごい。

ガリレオも負けじと太陽の黒点や木星の衛星を驚異的なの正確さで観測したが、
天体より身近な物体の運動ほうが好きだったようだ。
ピサの斜塔からの球を落としたとか落とさなかったとか。

真空中では、毛糸と鉛の塊は同時に落ちる

ガリレオのこの予言が正しいことは、300年後アポロ宇宙飛行士が
月面で行った実験により全世界に示された。

天体のケプラー、身近な物体のガリレオ
2人の超人が同時に生きていたのはすばらしい偶然だった。

この2人からスルーパスを受けて、2つまとめてスーパーゴール
決めてしまったのが【ニュートン】なのだ。

ニュートンが生まれた年は、ガリレオが死んだ翌年である。

ガリレオが天動説を批判して書いた著者のタイトルは「偽金鑑識官」
ニュートンの晩年の職業がまさにそれである。

これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぼう。
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絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)
(2014/07/10)
宮崎 謙一

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科学というのは興ざめなもので、
ハヤブサを宇宙に飛ばすなんてロマンあふれる分野は
ごくわずか、残りの99.9%は空気も読まず面白くもない
事実を世間にばらまいている。

「絶対音感」

この甘美な響きを持つ能力についても、科学のメスが入った瞬間、
地味~な結論が導き出されてしまう。

著者いわく
絶対音感は音楽の本質とは関係のない能力である』
それどころか
絶対音感は音楽的に望ましくない方向に働く可能性すらある』
とまで。

のないことを言うやつだという向きもあろうが、
ことさら夢を強調することで悲しむ人が生まれているのも事実。
それを黙って見逃すわけにいかないのが科学者としての矜持

よくぞここまで言い切ってくれた、と拍手を送りたい。

「子どもにピアノやらせるなら早いほうがいいよ、
6歳過ぎると絶対音感が身につかないから」

などとシタリ顔で語る輩をぜひこの本で論破してやりたいものだが・・・
やっぱり寒~い空気になちゃうだろうなぁ。
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shokomotsu

Author:shokomotsu
無意味つづり>書庫モツ連鎖

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