吉原手引草

吉原手引草 (幻冬舎文庫)吉原手引草 (幻冬舎文庫)
(2009/04)
松井 今朝子

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インタビュー形式で学ぶ吉原の仕組み、といったらよいだろうか。
吉原関係者へのインタビューを、お友達紹介のように次々つないだ形の小説だ。

その数ざっと16人

見世番、番頭、床廻し、遣手、指切り屋…

江戸時代の遊廓には実にいろんな職業の人がいるものだ。

なるほど、江戸のフーゾクもシステマティックだったんだなぁと読み進めていくと、
なにやら様子が変わってくる。

インタビュアーはどうやら、伝説の花魁「葛城」の話を聞いて回っているようだ。

関係者の話はバラバラで全体像がなかなかつかめない。
でも最後には、時代小説らしい痛快な仕掛けが用意されている。

男と女のがからみ合う吉原。
修羅場を見てきた関係者の話はそれぞれ味があり、
どこか人生訓のような響きを持っている。

『女郎の誠と四角い卵はない』
とみな口々に言うけれど、欲にかられた色街にこそ、
まっことの情けがあるのだろう。

本書は吉原の手引どころか人生の手引にもなりそうだ。
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