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フラットランド 二次元の世界

フラットランド 二次元の世界

フラットランド、それは高さのない世界。

タテとヨコはあるけど高さがない。つまり2次元の世界(時間は流れている)。

高さがないのに、住人(というか物?)が普通に生活している。
生活しているどころか身分制度まである。

一番偉い聖職者は、専門職は正方形、中産階級は正三角形
残念ながら【女性】はすべて身分が低い直線である。

高さがない=上から見ることができないのになぜがわかるか
というと、奥行がどれくらいあるかで微妙に線の見え方(光り方)が違うのを
手がかりに区別するらしい。

そんな2次元世界で生きる正方形の男が主人公。
ある日、男の前に3次元世界から訪問者が現れる。

訪問者は「球」

現れるといっても「通過」するだけである。
2次元世界の男にとって「球」
が大きさを変えているようにしか見えない。

ところが男は、何度も通過を見せられてるうちに、
「高さ」の概念を理解するようになった。

2次元世界を俯瞰する鳥の眼を持ってしまった男、
その運命やいかに?

こうしてあらすじを書いてるだけでスリリングではないか。
近所のビブリオバトルでチャンピオンが紹介してただけのことはある。

この本が1884年に書かれたというからまたスゴい。
女性描写が差別的なのも当時の社会背景を表している。

最近の物理本によると宇宙は10次元ということでさらにブッ飛んでるのだが、
少なくとも3次元世界に生きるわれわれが、より高い次元から
のぞかれている可能性があるということだ。

大きさや形がなめらかに変わっていくヤツがいたら要注意。
そいつは高次元からの刺客かもしれん。
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ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで

ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで (オックスフォード科学の肖像)ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで (オックスフォード科学の肖像)
(2007/05)
ジェームズ マクラクラン

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科学史における不世出のスーパースターはニュートンだが、
少し先輩にもう一人すごいヤツがいたことを忘れてはならない。

ガリレオ・ガリレイ

イタリアがまだイケてた時代に科学革命の先陣をきった男。
「それでも地球は動いている」
宗教裁判にかけられても地動説を譲らなかったという、あの男だ。

このエピソードは後世にかなり脚色されたものらしいが、
ガリレオの武闘派ぶりはガチだ。

地動説を認めようとしない数学者相手に
宇宙っちゅうもんは数学で書かれとんじゃ。数学わからんヤツに宇宙がわかるか、ボケ」
とブチかましている。

同じころ、ドイツにはもう一人のカブキ者、ケプラーがいた(当時は神聖ローマ帝国)。
肉眼の観測データだけから太陽系全体を俯瞰する法則を発見したリアル超人。

ガリレオも負けじと太陽の黒点や木星の衛星を驚異的なの正確さで観測したが、
天体より身近な物体の運動ほうが好きだったようだ。
ピサの斜塔からの球を落としたとか落とさなかったとか。

真空中では、毛糸と鉛の塊は同時に落ちる

ガリレオのこの予言が正しいことは、300年後アポロ宇宙飛行士が
月面で行った実験により全世界に示された。

天体のケプラー、身近な物体のガリレオ
2人の超人が同時に生きていたのはすばらしい偶然だった。

この2人からスルーパスを受けて、2つまとめてスーパーゴール
決めてしまったのが【ニュートン】なのだ。

ニュートンが生まれた年は、ガリレオが死んだ翌年である。

ガリレオが天動説を批判して書いた著者のタイトルは「偽金鑑識官」
ニュートンの晩年の職業がまさにそれである。

これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぼう。

ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い

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レオナルド・サスキンド

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地球をサクランボくらいの大きさまでギューと縮めたら
ブラックホールになるんだって。

めちゃめちゃ重くて小さい粒みたいな感じ?
ブラックホールって言うけどじゃないよね。

そこに吸い込まれる(吸い付かれる?)と二度と出れなくなるから気をつけて。
光のスピードでも脱出不可能なんだ。

でもある科学者がトンデモな仮説を出したんだって。

ブラックホールはだんだん縮んでいって最後には蒸発するっていうんだ。
中のものは?バラバラに飛び散りそうだね。

この科学者、あの車椅子の天才、スティーブン・ホーキング

重力でガッチガチのブラックホールが蒸発してバラバラになる?
そんなのにわかには信じられないよね。

もっとトンデモだったのは、ブラックホールで「情報」までなくなってしまうと言い出したことなんだ。
「情報」っていうのはエントロピー、物がとりうる状態のバリエーションのこと。

これに待ったをかけたのがサスキンドたち。
「情報」がなくなっちゃうっていうのは、物理の法則を根底からひっくり返す
言語同断な話だったんだって。

バトルは何年も続いて最後にはついにホーキングが降参
ホーキングに白旗をあげさせたサスキンドたちの説は、

「情報」はブラックホールでなくなるし、なくならない。

っていうこれまたトンデモな理論だったんだ。
量子論ってやっぱり難しいね。



趣味で相対論

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(2008/06/16)
広江 克彦

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「やっと会えたね」

辻仁成が中山美穂に出会った時に発したというこのセリフを
思わず投げかけたくなった。

相対性理論の本をいくつか読んでみたが、どうもモヤモヤした感じが残っていた。

「特殊」相対性理論のことはじっくり解説してくれるのに、
「一般」相対性理論のことになると急に歯切れが悪くなるのだ。

「専門的すぎるので…」「高度な数学が使われているので…」などなど。

そう、相対性理論には「特殊」「一般」の2つある。

アインシュタインが「特殊」を発表してから「一般」を発表するまで10年
「一般」のほうは難解すぎてノーベル賞審査委員も困り果てたというからすごい。
(アインシュタインは相対性理論ではノーベル賞をとっていない)

本書は、そんな「一般」の方を含め、相対性理論を
真正面から解説しようと試みたものだ。

ロケットで宇宙旅行するようなたとえ話はほとんどなし。
相対性理論の本質を理解するため、あえて数式ばかり。
その代わり、なぜその数式が出てくるのかをとことん教えてくれる。

そう、こんな本を探してたのだ。
これまでたまっていたモヤモヤを本書がすっきりさせてくれるに違いない。

運命的な出会いで読み始めたをのだが、結局モヤモヤ感はなくならなかった。
「一般」相対性理論、難しすぎ。素人が軽い気持ちで登る山じゃない。

でも本書のおかげで、かろうじてバーチャル登山はできたような気がする。
装備と体力がある人は、こういう道を登っていくんだなぁと…。


それにしてもアインシュタインは罪深い
彼は物理の風景をすっかり変えてしまった。

相対性理論以前は、世界がこうなっているだろうという直感が、
だいたい物理法則と一致していた。だから【ニュートン】は、
物理法則に神の意思を感じることができた。

ところが相対性理論は、直感では信じがたいけど理論的にはそうなってしまうという類いのものだ。
時間遅れるとか空間がゆがむとか言われてもピンとこないが、
水星とかGPSとかで実際に観測してみると、万有引力の法則よりも、相対性理論の方が
ピッタリ合ってしまうというからしょうがない。

敬虔なクリスチャンだったニュートンに対して、
アインシュタインが無神論者だったというのがなんとも皮肉というか残酷というか。
ニュートンは、神を否定した男に物理法則まで修正されてしまったのだ。

そんなアインシュタインも、量子論でカタキをとられてしまった。
また、相対性理論から導かれる奇妙な存在、ブラックホール
をめぐっても矛盾を突きつけられる。

神なき後の物理学は、仁義なき世界なのだ。

相対性理論を超えるブラックホール理論
これについてもドラマチックな出会いとバトルが展開されたようだ。



ニュートンと贋金づくり―天才科学者が追った世紀の大犯罪

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(2012/11/30)
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【ニュートン】はやっぱりすごい。

ガリレオとかケプラーとかアインシュタインとか、
物理天文のスーパースターはたくさんいるけれど、
ニュートンだけは別格なのだ。

リンゴが木から落ちるのと、や星が夜空を動くのとが、
全く同じ原理だなんて、常人にはとうてい思いつかない。
今、学校で教えられている数学と物理の基礎は、彼一人で作り上げた
といってもいいくらい、まさに不世出の大天才なのだ。

そんなニュートンに意外な一面があったというのが本書。
読まないわけにはいかない。

まずは錬金術師の顔。
彼は、20年以上もの間、物質を混ぜあわせて煮たり焼いたりする
実験をひたすら続けていたらしい。

もう一つが造幣局の偉いさんの顔。
彼は、科学者として名声を築いた後、
政治家とのコネを利用してロンドンの造幣局監事となった。

造幣局監事というのはかなり【権力】のあるポストで、
贋金作りの容疑者の取り調べからおとり捜査まで、
今で言うと知能犯担当の警察のような部署だったようだ。

ニュートンはこの仕事にえらくハマってしまい、
何人もの容疑者を絞首台送りにしちゃっている。

犯罪者をネチネチと追い詰めていく様子は、
純朴な科学少年というニュートンのイメージとは
かけ離れている。

でも当のニュートンにとっては、錬金術も、贋金取締りも、
同じ1つの目的のためだったようだ。

その目的とは、神の偉大さを示すこと。

ニュートンが生きた17世紀末という時代は聖書こそがすべて。
この世は神が作り出した創造物だった。

ニュートンにとって、物体が動く仕組みを解明することも、
新たな物質を産みだすことも、金属を加工することも、
すべて神の知性に触れる神聖な行為だった。

だからこそ彼は通貨の偽造が許せなかった。
純朴な科学少年は、実はまじめな宗教少年だったのだ。

病気の治療に馬糞の絞り汁を飲むのがよいと本気で信じられていた時代である。
そんな時代に、夜空の星々がたった一つの公式に従って動いていることを発見した、
その瞬間の興奮はいかほどのものだったのだろうか。

やっぱりニュートンはすごい。
プロフィール

shokomotsu

Author:shokomotsu
無意味つづり>書庫モツ連鎖

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