ゴッホ 日本の夢に懸けた芸術家

ゴッホ 日本の夢に懸けた芸術家

ゴッホといえば人妻好きの奇人。

そんな彼を特別な存在にしているものは、手紙である。

現存するだけで800通、そこに彼が出会った、描いた作品
そのときの気持ちが詳細に記録されている。

見方を変えると、その手紙をきちんと保管していた弟テオ
編纂を行ったその妻ヨー【芸術家】ファン・ゴッホのプロデューサーである。

2009年、膨大な数の手紙に新たな編纂作業が行われ、
ファン・ゴッホ美術館で公開された。

日付を特定するのに気象の記録まで使われたという本気度

日付場所宛先作品でソートができて、画面右に作品メモ
表示しながら手紙を読めるというすばらしい作りこみ。

濃密すぎる。読まねば、そして現地へ行かねば
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マンガの描き方―似顔絵から長編まで

マンガの描き方―似顔絵から長編まで

【相談】
絵がまったく描けません。
最近書いた絵がこれです。



娘の似顔絵です、一応。
保育園で描かされました。残酷な課題だと思います。

こんな私でもマンガが描けるようになるんでしょうか。


【回答】
一枚の紙と鉛筆を用意してください。

いま望んでいることを文字で書きなぐってください。
その希望のどんな部分でもいいから、ちょっとに描いてみてください。

絵が苦手だって丸や四角ぐらいは描けるはずでしょう。
そこに目や口を描き足して、フキダシやハートで気持ちを表現してください。

それで完成です。


マンガは落書きから始まります。
他人に見せることを気にしないで、自分が描きたいものを描けばいいんです。

棒人間、らくがお、パラパラ漫画、なんでもいいから
あなたの描いたものを娘さんに見せてあげてください。

もし笑い飛ばされたら大成功です。それがマンガというものです。

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)
(2014/07/10)
宮崎 謙一

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科学というのは興ざめなもので、
ハヤブサを宇宙に飛ばすなんてロマンあふれる分野は
ごくわずか、残りの99.9%は空気も読まず面白くもない
事実を世間にばらまいている。

「絶対音感」

この甘美な響きを持つ能力についても、科学のメスが入った瞬間、
地味~な結論が導き出されてしまう。

著者いわく
絶対音感は音楽の本質とは関係のない能力である』
それどころか
絶対音感は音楽的に望ましくない方向に働く可能性すらある』
とまで。

のないことを言うやつだという向きもあろうが、
ことさら夢を強調することで悲しむ人が生まれているのも事実。
それを黙って見逃すわけにいかないのが科学者としての矜持

よくぞここまで言い切ってくれた、と拍手を送りたい。

「子どもにピアノやらせるなら早いほうがいいよ、
6歳過ぎると絶対音感が身につかないから」

などとシタリ顔で語る輩をぜひこの本で論破してやりたいものだが・・・
やっぱり寒~い空気になちゃうだろうなぁ。

カラヤン帝国興亡史―史上最高の指揮者の栄光と挫折

カラヤン帝国興亡史―史上最高の指揮者の栄光と挫折 (幻冬舎新書)カラヤン帝国興亡史―史上最高の指揮者の栄光と挫折 (幻冬舎新書)
(2008/03)
中川 右介

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クラシック界の帝王カラヤン

カラヤンの音楽性とか芸術的価値はよくわからないが、
なんであんなに有名になっちゃったかには興味がある。

そんな下衆心にピッタリなのが本書。
著者はクラシック専門誌の編集長とのことだが、
潔いほど音楽に触れず、読み物として完成させている。

ヨーロッパのオーケストラは日本で言えば相撲協会文楽協会みたいなものらしく、
税金で養われた地味めの集団だった(労働組合が強いところもお役所っぽい)。

そんな役人集団をグローバルな【ビジネス】シーンに引っ張りあげたのがカラヤン。
その手腕もさることながら、CDとかレーザーディスクとか、最新メディアに対する嗅覚も
鋭かったようだ(どちらももう化石だが)。

CDの収録時間がベートーベンの第九が入る長さになったのも
カラヤンの一言が決め手だったらしい。

日本のお茶の間にクラシックが浸透したのもカラヤンがきっかけだそうな。

ほかにも何かと武勇伝が多いカラヤン。
キリのいいところで裏方に退いてれば
自身も周りも楽だったのではと想像するが、
死ぬ直前まで指揮台に立ち続けた。

生涯でコンサート3388回、レコーディング1302曲

こんだけやっちゃうと芸術というより体育会系だわ。

幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語

幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語 (集英社新書)幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語 (集英社新書)
(2013/01/17)
平野 真敏

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ヴィオラ奏者の著者が、行きつけの楽器店でそれを見つけるところから物語は始まる。

それはヴィオラを一回り大きくしたような楽器で、
かといってチェロほど大きくはない。

演奏会でネタに使えるかなと軽いノリで買ったが、どうも気になる。

各パーツの細かい数字が書かれていて、
製作者の刻印には王室御用達の文字も見える。

いろいろ調べたいのだが、なにせ情報が少ない。
ウェブで情報提供を求めると、海外から一通の便りがきた。

それを突破口に、著者はこの楽器ヴィオラ・アルタの運命に迫っていく。

うーむ、ヴィオラなんぞ聴いたこともないのにグイグイ引き込まれてしまった。
その音色が聞こえてくるかのような文体は読むだけで心地いい。

偉業が必ずしも語り継がれない歴史の皮肉
その一方、価値あるものはいずれ誰かに認められるという必然

クラシック好きだけに読ませておくのはもったいない名著。
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shokomotsu

Author:shokomotsu
無意味つづり>書庫モツ連鎖

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